K「父親に続いて、母のほうも登場だ」
ヨミ「着物ですね」
K「そうだ。堅苦しい家柄だからな」
ヨミ「結構苦労されてるんですかねぇ……」
K「おそらくはな。で、この人も5巻である事実が明らかになった。まあ言ってもいいと思うが、要するに『選ばれし者』にカテゴリーされる人物である、ということだ」
ヨミ「今、委員会の中でもその方面に関して動きがあるらしいですね。私はもう除名されたので詳しく知ることはできませんけど……」
K「きな臭い、ってやつだな」
ヨミ「そうですね」
K「それはまあ、追々明らかになっていくとして……1巻からの一連の事態をその『選ばれし者』という中でまとめられたのはよかったと思う」
ヨミ「作者としては、ほっとしたのではないでしょうか」
K「5巻でひとつの区切りにしたかったんだ。それで、一巻の要素をもう一度引き上げて意味のある形にしよう。そう思ってやった」
ヨミ「それが『選ばれし者』につながったわけですね?」
K「ああ。だがそれは始まりに過ぎない。そこにつながった時点で、この物語は、大きな戦いに向かってスタートを切ったばかりなんだ」
ヨミ「序章、完! ってやつですね」
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・少々ヒステリーな面を持ち合わせる
・優衣子とは少し他人行儀なところがある
・優衣子に特別な「教え」を施した経緯がある
・自由とは程遠い人間
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