K「第一回、図鑑のコーナー、最後を締めくくるのはこの人だ」
ヨミ「ミハイルさんですね」
K「まあ、申し分ない人が出てきたな」
ヨミ「この方、どういった人物なんでしょう」
K「簡単に言うと『選ばれし者』というカテゴリーに分類される人物だ。ちなみに今判明している選ばれし者は、優衣子の母親と優衣子自身。拓斗の母親と拓斗自身。そしてこのミハイルと例の少女だな」
ヨミ「その『選ばれし者』というのは、私たちと何が違うんでしょう?」
K「何か大きな力を背負って生まれてくる、ということさ。そして、その母親は、その子供に自分がなすべき『運命』を教える。そうやって、大きな力同士の戦いへと発展していく……」
ヨミ「このミハイルさんも、その大きな力を持っているわけですね?」
K「そうだ。選ばれし者はそれぞれに何か大きな力を持って生まれてくる。それはこのミハイルも例外ではない」
ヨミ「その『何か』は、この人の場合、あの『炎の剣』にあたる、と……」
K「そうだ。それが力だ」
ヨミ「一瞬で世界を終わらせるような力……果たして、そんなものが存在してていいんでしょうか?」
K「わからない。でもそれが運命だと言うのなら……我々はそれを受け入れるしかない。そして、戦うのだ。その戦いを終わらせるために戦って……それで……」
ヨミ「それで?」
僕は遠くの空を見た。そして、とにかく進んでみるしかない、と思うのだった。これで図鑑は終了します。また次の機会にお逢いしましょう。では。
|
・選ばれし者
・拓斗を仲間に引き入れようとやってくる
・交渉は一度決裂したが、再度、拓斗に有利な条件の下、もう一度考える時間を与えてきた
・世界(地球)を一瞬で滅ぼせるほどの力を持った『炎の剣』を所持している
|